5月10日、福島県郡山市へ。
神職の研修会に出講。
「御即位30年と御代替わりについて」との演題で
2時間、話をした。質疑応答の時間を十分取れなかったのは残念(私の喋り過ぎ)。
でも2人から質問を受けた。
その1人は熱心で、わざわざ控え室まで来て感想を述べてくれた。
改元と「ご聴許」の件。
更に、控え室で別の方からも感想を承った。
私が講演中に問題提起した、皇太子殿下のご即位が来年
「5月1日」になってしまった事について。
同年11月に予定されている大嘗祭に、
新穀を献上する悠紀(ゆき)・主基(すき)両地方を、
亀卜(きぼく)によって決める場合、既に田植えが終わっている
地域は予め除外するのか。それとも、既に田植えが終わっていても構わずに選ぶのか。
前者なら、一部の国民を予め排除する形になるから、
「国民統合の象徴」である天皇のご即位に伴う行事には、
相応しくない。後者だと、祭祀に求められる「清浄さ」の確保において、
疑念が生じかねない。この難問に、政府は全く無頓着。
むしろ悪意すらあるのかと疑ってしまう。
こんな事では皇室に申し訳ない。これについて、次のように語られた。
「先生がおっしゃるようであれば、○○するしかありませんね」と。
おー、そういう対処の仕方があったか。
思いも寄らぬ解決策を、当たり前のように口にされた。
確かに、そのようにすれば何とかなりそうだ。
しかし、その為には民間の努力が不可欠。
だが、国民の奉賛によって“こそ”成り立つ
大嘗祭の本質に照らしても、十分に許される取り組みだろう。早速、微力ながら私もその方策の実現可能性を探りたい。
貴重なアイディアを戴いて帰路についた。
6月上旬には天皇陛下の福島県へのお出ましを仰ぐ。
なので地元の皆さんは、そのお迎えに遺漏無きよう、
様々に心を配っておられる様子だった。なお私は、8月30日の福島県神社関係者大会でも、
講演をする予定。
会場は福島市の「とうほう・みんなの文化センター」で、
千五百人位集まるそうだ。
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